みなさん
こんにちは
下記のレポートは私が2024年に一年間の出張時に
仕事の合間に取材しながら書いたものです。
アプリで保存してあるのですが、貼り付けれないので本文そのまま付けました。
今年、時間あれば行きたいです。
あくまでも好きでやってることです。
本文です
栽培漁業について
栽培漁業とは、卵から稚魚(ちぎょ)になるまでの一番弱い時期を人の手によって、守り、プランクトンや人工的に培養した餌を与えて育成し、一定の大きさに成長したのちに海に放流(ほうりゅう)する漁業のこと。
室内の水槽などで飼育、育成されます。
なので卵から育成し、大きく育てて出荷(育てた人が売る)養殖漁業とは違った漁業となります。
そこで栽培漁業と養殖漁業の大きな違いとなるのですが。
結論から言うと、資源を増やし、漁獲量も増やせる可能性があるという事です。
養殖漁業では出荷まで餌をやり続けなければならない、一方、栽培漁業では、魚介類がある程度の大きさに成長したら海に放流するから、養殖漁業と比べた際に餌代が安くなる。
実際にニュースで見て、放流した魚が数年経って、大量に戻ってきたと言う記事を見ました。
なので、今後も必要な漁業だと思います。
近年、不漁の魚に関しては、こう言う栽培漁業で育成は出来ないのかと、素人ながらに思います。
しかしながら、栽培漁業にしても養殖漁業にしても大変な作業です、そんな栽培漁業について記事にしました。
私は記事やレポートなどを書くのも読むのも好きで、個人的にブログを長年やっています。
今回、「栽培漁業」について記事を書こうと思ったのは、今、取り組んでいるSDGsにも関係していると思ったからです。
一番大きいのは、私がある栽培漁業施設の改修工事のため、現在、施設を観察出来る環境にあるからです。
今回の工事で訪れなければ、栽培漁業施設のことはわかりませんでした。
ある意味、養殖と勘違い、もしくは一緒と思っていました。
今回は記事と言うよりも記事とレポートが混合になってます。
それは施設の皆様の作業や施設を観察させていただいて、工事管理の合間、空き時間に取材させてもらったり、
卵や稚魚や餌などを観察せていただき、色々と教えてもらったり、それを踏まえて独自に資料集めたり、
深く掘り下げていったりした内容になっています。
施設の工事に来て、8か月くらい経とうとしてます。
最初に来た時は、施設内を見て回り、水槽が多いなと思いました、配管も多いし、見たことのないカプセルのような水槽もありました。
幼生を入れる水槽や餌を作る水槽でした。
最初に施設に行った時はニシンの育成をおこなっていました。
水槽の中を観察させていただき、毎日のように育成過程について取材していました。
孵化したニシンの幼生はとても小さくて何かが浮いていると言う感じにしか見えませんでした。
餌についても色々と取材させていただき、ニシンの餌はワムシやアルテミア、配合飼料と言う物でした。
数日経って大きくなって来ると魚の形になってきました、色が透明なので食べた餌の色が透けて見えてたのがなんとも不思議な感じでした。
幼生から稚魚になった際、ポンプで他の水槽に移されていました、この作業も大変な作業だと思いました。
段取りにも時間かかるようでした。
この稚魚の状況になると、音に敏感になると言うことも教えていただきました。
音と言っても衝撃音ですね、この音に驚いて稚魚が水槽にぶつかったりするそうです、そうすると奇形になったり、鱗が剥がれたりするそうです、鱗が剥がれると言った事象は魚には良くないそうです。
こうして数ヶ月経ち、稚魚たちも3センチくらいになり、屋外の水槽へと移送されます。
この時もポンプで移送なんですが、みんな水流に逆らって戻ろうとしていました。
屋外の水槽で収容されて、配合飼料を一日3回もらい、すくすくと成長していました。
それから数日経って、いよいよ放流される時が来ます、放流は各地域に分散され移送されます。
この時に貴重な体験することになったのです。
なんと、ニシンの稚魚の移送の手伝いをさせていただきました。
いつも取材している時に、いつか手伝いをしてみたいと思ってた矢先の出来事でした。
少しでも施設の役に立てたと思うと嬉しい気持ちでいっぱいでした。
ニシンが全て放流され、小さな時から見て来たニシンの仔たちが居なくなって、変な感じですが、少し寂しさを感じました。
でも、大きくなって近隣の海に戻って来るんだと思ったら、元気に帰っておいでと言う気持ちもありました。
そして、施設の皆様は息つく間もなくナマコの育成が始まりました。
正直、施設に最初に来た時も、既にナマコは居たのです。
しかし、このナマコが非常に手間がかかり、育成がとても難しいとは思いませんでした。
ここからは施設の所長ならびに職員さんに取材し、教えてもらった事や、リアルに観察させてもらった事などをお伝えしたいと思います。
普段、目にするナマコ、まあ日本の食の有名な調理としては、居酒屋などで注文する、
「ナマコ酢」が思い浮かびます。
そんな視点でしか見てなかったせいか、この育成が本当に大変な作業とは知りませんでした。
簡単に成長する生き物だと勝手に思い込んでいました。
しかしながら、変な先入観がなかったことによって、この育成過程、施設の作業などが、
スルスルと私の中に入ってきました。
さて、そのナマコ育成ですが、まずは採卵が重要です、卵が産まれない限り育成に取り掛かる事も出来ませんね。
その為、まずは採卵の為の親ナマコが必要となってきます。
施設長や職員の方がたが、親ナマコを仕入れに近隣に出かけているのを見かけていました。
私は単純に、どこかの漁港とかから仕入れて来ているとか、繋がりのある業者のところへ行っているのだと思っていました。
しかし、施設長に取材したところ、親ナマコは漁業組合に行って購入していると聞きました。
親ナマコを購入し、採卵させて、その卵を孵化させて育成する、一見、購入して育成と聞くとピンと来ませんが、そこが冒頭で書いた養殖と栽培漁業の違いなのでしょう。
やはり育成して一定の成長時期に達したら放流する、そして海で成長して漁業に繋がる。
まずは栽培飼育の概要が見えてきました。
ここからナマコの飼育の難しさが見えてきます。
最初に取材した際、ナマコのオスとメスの区別が難しいと言うことを聞きました。
オスが精子を出すタイミングが非常に根気のいる時間と聞きました。
時には数時間、水槽の前で見ていると言うこともあるそうです、それほど難しい採卵のようです。
時には放卵、放精誘発剤を親ナマコに注射し、産卵を促す事もあるそうです。
今回、たまたま施設の職員の方が放精してるところを偶然見かけたと言うケースもありました。
これを聞いた私は、育成の前に凄い根気のいる作業あるんだと驚きでした。
簡単に産卵と言うものがおこなわれると思い込んでいました。
そうして産まれた卵もうまく孵化しなければ育成には繋がりません。
取材させていただくと、孵化しても死んでしまう個体もある事がわかりました。
孵化した幼生はまったくもって目に見えるような個体ではありません。
顕微鏡で見るミクロの個体です、その幼生たちも成長段階があるそうです。
稚ナマコになる過程で、数段階の幼生の変化があります、施設の方がたに取材したのち、
私、独自で資料や種苗のマニュアルを見て調査し、学んだ事もあります。
さて、ここからがナマコ育成の最大の難しいところのようです。
それと言うのも、気候や海水温もしくは海水などの影響もあるようなのです。
やはり生き物と言うのはデリケートと言うか、育成が難しいんですね。
まず、この受精卵は翌日には嚢胚期幼生として泳ぎ出して浮遊生活を始めるようです。
2日目にはオークラリア幼生(耳型)となり、植物プランクトンを摂餌しながら成長し、
オークラリア前期幼生となるようです。
植物プランクトンとは浮遊珪藻の一種、Chaetoceros gracilis(キートセラスグラシリス)
培養する場合は滅菌海水の作成、ビタミン、微量元素を含んだ培養液の調整、温度や照度の管理調整などの労力に加え、培養機材が必要になる。
そのあとは体調は縮小し、オークラリア後期、ドリオラリア幼生(樽型300〜500μm)、
ペンタクチュラ幼生(250〜350μm)と変化して、役2週間後には体調300〜400μmの稚ナマコになります。
ここまでの成長過程を見させていただき、空き時間や夕方などに、色々と教えていただきましたが、この餌の培養も非常に大変な作業だと思いました。
緻密な配合に加え、明るさも管理が必要と言う難しいと感じました。
その培養作業なども見学させていただき非常に貴重な取材出来ました。
しかしながら、取材して育成過程を見させていただく中で、幼生の成長も難しいことがわかりました。
例年通り行かない場合もあると言うこともお聞きしました。
やはり海水温や気候変動による海水の異常の因果関係もあるのかなと、素人ながらにも思いました、引き続き勉強中ですが、気候変動についても独自にレポートしているからです。
さて一方、稚ナマコが入る水槽には玉ねぎ入れるネットが入っていました、枕のような形をしています。
何がどうなのか想像も付かず、お聞きしてみました。
なんと、その中に稚ナマコが入るんだそうです、そして成長して自ら出て来る個体や、出てこない個体もいるそうです。
そうして水槽に収容された稚ナマコは1日1回の餌をもらいます。
この時の餌は配合飼料と呼ばれる物を与えられていました。
水槽には酸欠防止のエアーが送られています。
水槽の横に舟のような水槽がセットされて、何か循環している様子に見えたのですが、
何かわからず、教えていただきました。
そこでは殺菌培養と言うのを行っているとのことでした、水槽内のナマコのフンやアンモニアを殺菌して循環し水槽に綺麗な水が戻ると言う装置でした。
幼生の時は肉眼では全く見えません、ミクロですからね、見えるわけもありませんね。
そんな幼生を見させていただく機会があり、資料で見ていた幼生を見れてのは、本当に貴重でした。
そして、しばらく経って水槽を見させていただきました。
それと言うのも、肉眼で見えるくらいになった聞いたからです。
ようやく見えるのかぁ、と感動すら覚えました。
そして稚ナマコ数匹が壁にくっついてました、色々な作業やt労力をかけて育った稚ナマコ、
育成の難しさを知りました。
最初のうち稚ナマコは白っぽい色をしてるそうです、段々と黒っぽいような茶色っぽい色になるそうです。
その一方で我々には、このナマコを改修工事から守る義務もあったのです。
序盤で書いたニシン同様にです。
まあ、元々、稚ナマコの育成過程で問題となるコペポーダ(小型の甲殻類)で爆発的に繁殖し、
稚ナマコも食べられる場合もあるそうです。
我々に工事施工サイドの注意点は錆と亜鉛でした、ナマコに最も害が出ると言うのです。
小さい粉塵も含め、ここは非常に神経を使いました、毎朝の朝礼でも、現場内でも、
それにより現場内にも色々と工夫をし、施設の皆様と打ち合わせを密にしました。
そうして2か月くらいが経過して、稚ナマコも数ミリくらいに成長し、いよいよ剥離選別をされるそうです。
その際は成長したナマコを見れると思います。
こうして、今回は施設の改修工事で来ましたが、生き物を飼育している中で工事を進める上で、
ただ闇雲に施工を進めるのでは無く、多角的視点で側面も見る。
飼育の難しさを知り、生き物の飼育に被害を与えない方法で取り組み、良い施工で終われる、
色々と考えさせられ、改めて良い勉強になりました。
私自身が趣味でブログを書き、色々な事に興味を持ちレポートする人間である為、
今回の工事及び取材は、とても良い経験になりました。
今回の栽培漁業について、こんなにも大変で、これからも必要な施設と言う事を取材を通して感じました。
色々と教えて下さった、施設長並びに職員の皆様、
この度はありがとうございました。
レポート作成
やるぞう オカピー
