ブルージェイズとドジャースのワールドシリーズ第7戦は、延長11回に及ぶ死闘。歴史に残る素晴らしいゲームでした。
最後はドジャースが連覇を果たしましたが、ブルージェイズもホントに素晴らしいチームでした。最後まで死力を尽くして戦った両チームの選手に敬意を表します。
こんな感動的なゲームを見せつけられたら、MLBでプレーしたいという日本の若者がどんどん増えちゃいますね。
まずは、このシリーズで3勝をあげMVPに輝いた山本由伸投手。
9回サヨナラのピンチで、マウンドに上がると、これぞエースという“魂”のピッチング。連投の疲れで、良い時ほどボールは走ってなかったですが、冷静なマウンドさばきと味方の好守でピンチをしのぐと、勝ち越した11回も一死一、三塁の大ピンチを併殺で凌いでゲームセット。ワールドシリーズの歴史に残る粘投で、同じ日本人として誇りに思います。
ありきたりの“根性論”で片づけられるレベルではなく、どんな状況でも自分が今できることを冷静に考えて、それをやりきる、最善を尽くそうとする姿勢に感動しました。これも彼の野球に取り組む姿勢、負けず嫌いで常に成長しようとする向上心、そして、常に感謝の気持ちを忘れない人間性のなせる業だったと思います。
(山本由伸の原点↓)
正直、3回裏に大谷がビシェットに先制3ランを浴びたときは、ドジャースは厳しいとは思いました。しかし、次の4回にテオスカーの犠飛(バーショのファインプレーでヒットにはなりませんでしたが)で1点返し、まだ行けるという反撃ムードを作ったことが大きかったですね。これが終盤、奇跡の同点劇に結びついたかと。
11回に殊勲の決勝ソロを放ったウィル・スミスがドジャース2番目のMVPでしょう。捕手という大変なポジションを守りながら(キャッチングに難があるけど)、湿りがちな打線で一人気を吐いたのは大きかったです。
あとは、チームの精神的支柱、ミゲル・ロハスが攻守にわたって良い仕事をしましたね。来シーズンいっぱいでの引退を表明していますが、良い指導者になるのではないでしょうか。
きょうは“迷将”ロバーツの選手起用も珍しく当たりました。大谷降板後のロブレスキ、グラスナウ、シーアン、スネルの継投もハマったし、9回サヨナラの場面でセンターにパヘズを入れて守備固め。クレメントの大飛球の好捕につながったのも“神”?采配でした。勝つときはこんなものでしょうが。
まあ、ロバーツは3回にゲレーロを意味なく申告敬遠させてランナーを増やし、直後のビシェット3ランで傷口を広げさせたのはいただけなかったですが…。
きょうは、ブリーダーズCクラシックの日本馬初勝利から、ワールドシリーズ最終第7戦の死闘と、もう痺れっぱなしでした。
改めて、関係者の皆さんおめでとうございました。そして、感動をありがとうございました。
PS)ワールドシリーズを見て改めて思ったのは、一流メジャーリーガーの子どもが父と同じような一流メジャーリーガーとして活躍しているケースが実に多いということ。ブルージェイズのゲレーロJr.やボー・ビシェットのように。
それに比べて、日本では才能ある二世選手がなかなか生まれないのが残念です。
日本は、アマチュア野球規則でプロがアマを教えてはいけない(最近は緩和されましたが)といった無意味な障害があるし、MLBでは選手の子どもが球場によく遊びに来て、父親や他の選手たちと交わっていますが、日本選手の子どもはそれがあまりないのもあるでしょう。スポーツの部活では、二世への陰湿な妬みみたいなのもありそうだし。
本来は、サラブレッドと一緒で、一流選手から一流選手が生まれる確率の方が高いと思いますが(母系が大事かも)
また、アメリカは野球、フットボール、バスケットなどシーズンによっていろんな競技にチャレンジできて、自分に合ったスポーツを見つけられる環境が整っていますが、日本は1つの競技だけに集中するのが美徳のような風潮がいまだに残って、複数の競技にチャレンジする環境が乏しいことも残念なところ。パトリック・マホームズのようにメジャーリーガーの子がNFL最高のクォーターバックになった例もあるし、ボー・ジャクソンのような野球とフットボールの二刀流選手もいたし。
子どもたちのスポーツを取り巻く教育面・環境面が変わってくれば、日本にも偉大な二世選手が生まれるようになると思うのですが…。

